トレンドライン/水平ライン/プライスタグにショートカットを割り当てる。

MetaTrader4 で トレンドライン を引く際に、チャートとトレンドラインボタンの間を何度もマウスを往復させるのがつらい人、水平ライン/垂直ラインを一度画面に引いてからドラッグして位置を微調整するのをいつも不便に感じている人、プライスタグはそもそも面倒すぎて利用を諦めた人…が少なからず いらっしゃるのではと思っています。


これらは、全て あなたが不器用で怠け者だから そうなっている…わけではありません。MetaTraderの使い勝手の悪さが本当の原因なのです。
ためしに、次の操作手順を、頭の中でじっくりと想像してみてください。

C キーを押すと クロスカーソル(十字線) に変わり
チャート内で価格と時刻を同時に見ながらマウスを動かすことができ、
V キーを押すと、その場所に垂直ラインが引かれ、
H キーを押すと、その場所に水平ラインが引かれ、
P キーを押すと、その場所にプライスタグが置かれ、
T キーを押すと、その場所からトレンドラインが引けるようになる。


どうでしょう?
今までの苦労がウソのように解決すると思いませんか?
今日は、そんな魔法のようなツールを紹介します。




どこかの商材にありがちな書き出し(笑) になってしまいましたが、それはさておき、私の目から見ると、やっぱりMetaTrader4の操作性は微妙におかしいというか、トレーダー向けというより開発者向けなんですよね。
例えば、ファンクションキーの割り当て。
F2 = History Center
F3 = Global Variables
F4 = MetaEditor

平日のトレード中に、何度もヒストリーセンターを開く人がどれだけいると思いますか?^^;
プログラマではないトレーダーが大半なのに、F3/F4 なんて使用率低すぎてもったいないでしょう。。
そしてなぜか、トレード中に重要になりそうな「更新」は、キー割り当てが無い...。
(更新連打対策として、割当てない発想は理解できなくもないですが、そういうガードはプログラム内部でやるべきかと....)
本来は、
F2 = 全ポジ決済
F3 = 最小tp/slセット
F4 = 指値注文取消し
F5 = チャート更新

のような役割になっている方がトレーダー向けですよね。



そんなMT4の操作性の悪さを改善してくれる魔法のツールの正体ですが、それは AutoHotKey です。
使い方は、
(1)AutoHotKey の準備
http://www.autohotkey.com/download/ からAutoHotkey Installer をダウンロードしてインストールします。
(2)スクリプト の準備
Accela.ahk をダウンロードします。必要に応じて中身を書き換えます。
よく分からない人は今日は書き換えなくてもOKです。
(3)起動と終了
Accela.ahk をダブルクリックするとAccela(アクセラ)が起動して常駐し、アイコントレイの H マークを右クリックして Exit を選ぶと終了します。
Accela を起動した状態で、MetaTrader4のウィンドウ上で、C,V,H,P,Tといったキーを押してみてください。
F 5 を押してチャートが更新されることを確認してください。
キーボード上の1〜9で時間足を変えてみてください。(注意:テンキーの1-9では変わりません..)




Accela.ahk はテキストファイルなので、適当なエディタで中身を見てもらえれば、(...過去の日記を読んでいる人には...)だいたい理解できると思います。

キー割り当ては、

キー 効果
A Alt + a
C クロスカーソル
Win+D 全矢印削除
F フィボナッチ
H 水平線
L 価格(左)
P 価格(右)
S 画像保存
T トレンドライン
V 垂直線
F 5 更新
; 拡大(+)
変換 End
無変換 Home
ひらカタ +
menu -
1-9 時間足変更

になっていますが、使わないキー割当ては変更するか削除するのが良いです。
F 5 以下は、ノートパソコン等のコンパクトキーボード向けの設定です。
自分の好みのスクリプトにMT4 上で Alt + a のようなショートカットを割り当てると、アクセラ使用時には、A キーのみで起動できます。MT4側の設定次第では、全ポジ決済、SLセット、利益ポジだけ決済、全指値注文取消し...等をワンタッチで実行させることも可能になります。


トレンドラインなんて、たまにしか引かないし、マウス操作で十分…なんて思われている人も、だまされたと思って一度試してみてください。きっと MT4 の新しい魅力に気づくはずです。(大げさ
次回は、Accela.ahk の中身を少しだけ解説します。