VT/CT系のMACD をMT4で再現する。

昨日の続きで、今日はVT/CT系のMACD をMT4で再現します。
MACD も計算式が違うのかいっっ と突っ込みを入れたくなるようなMetaTrader..。他のトレードツールから移行してくる人には、本当に混乱の元です...orz ( RSIの定義のブレ、一目均衡表のズレ、ADXの怪..etc )


ただ、標準のMACDの場合は、ダイアログに明記されているので、計算式に精通している人には気づきやすい問題です。
この”普通”というのは、MACD の作者のジェラルド・アペル先生が著書に書かれているという意味です。
アペル流テクニカル売買のコツMACD開発者が明かす勝利の方程式 (ウィザードブックシリーズ)ちなみに、この本には、MACD のパラメータを、相場の地合いに合わせて変更せよ..といったことが書かれています。2本のEMAは、(6,19),(12,26),(19,39)、シグナルラインは 6 または 9 が推奨みたい。MACDの開発者の考え方を知りたい人にはお勧めしますが、テクニカルはタイミングツールと割り切っている人には不要な本....です。。


さて、本題に戻って、標準のMACDと、表記だけVT/CT風に変更したものが以下の図です。
このコードは、こちらから入手できます。

同期間のVT/CTのMACDは以下です。上図の緑矢印の部分の交差の有無で違いが分かります。
わずかな違い…と言ってしまえば、それまでなのですが。。


MT4で、VT/CTのMACDを再現する為に、シグナルラインの計算方法をSMAからEMAに変更したものが下図です。
騙し?のような交差が無くなり、VT/CTと同じカーブになっています。
SMAからEMAに変更した だけ のものは、こちらから入手できます。

MACDのラインが大きく変化したところに◆記号をつけてみましたが、役に立つかは微妙...(´・ω・`)


MACD系のインジケータは、カラフルで見やすいモノが既に出回っているので、こういった僅かな計算式の違いに留意して使うと良いかもしれません。