Vista と MQL4互換ライブラリ
昨日紹介した一覧表は、MQL4 の関数をどのように書き換えたらよいのかのヒントを与えてくれるモノでしたが、今日紹介する MQL4互換ライブラリ は、書き換えの手間自体を減らすモノです。
http://forum.mql4.com/26550/page18 の中段に circlesquares 氏が、5種類の mqh ファイルを用意されています。
これらをダウンロードして、 \MQL5\Include フォルダ内にコピーしてから、プログラム内の冒頭(input宣言後)で、
#include
#include
#include
#include
#include
と書いておくだけで、いくつかの関数は、MQL4 時代と同じカタチで使えるようになります。
原理は単純で、MQL4 では、
AccountBalance();
と書いていた関数を MQL5 では、
AccountInfoDouble(ACCOUNT_BALANCE);
のように書き換えないといけないのですが、そこを敢えて、
double AccountBalance()
{
return(AccountInfoDouble(ACCOUNT_BALANCE));
}
と、mt4accountinfo.mqh 内で定義することで、従来の AccountBalance() がそのまま使えるようになるのです。
circlesquares 氏は、最終的に1つのmqhファイルにまとめたい意向のようなので、それを待っても良いと思いますが、今すぐ試してみたい人はどうぞ。
ちなみに、MetaTrader5 では、Vista のユーザ権限の制限に対応していて、Program Files 以下に普通にインストールしても問題は起きないのですが、 mqh ファイルのコピー先が、C:\Program Files\MetaTrader5\MQL5\Include ではない点に注意してください。
正しいコピー先は、ファイルメニューから Open Terminal Data.. を選んで