時間足の異なる2枚のチャートに同じラインを引く方法。

今日は、時間足の異なる2枚のチャートに同じラインを引く方法を紹介します。
(…既にご存知の人が大半だと思いますけど、知らない人向けに。。。)


下図は、5分足のドル円にトレンドラインを引いたチャートです。5分足のチャートのスケールをどんなに縮小しても画面上で見られる区間は限られるので、より大きな時間足、例えば1時間足のチャートで、より長期的な視点で眺めてみたいと思うことは良くあると思います。
もちろん、5分足のチャートの時間足を1時間足に変更すればトレンドラインの位置は正しく再現されるので、それで済ませることもできます。ただ、複雑なインジケータも合わせて表示させている時などは、時間足の切り替えは不便で、下図のように別途1時間足のチャートを開きたくなります。

上のチャートから下のチャートにラインをコピーする時に役立つのが、MetaTraderまとめWikiの中にある、00氏謹製の00-Scr-ObjectCopier.mq4です。
使い方は、5分足のチャートにはパラメータを bMaster = true にしてscript を貼り付け、1時間足のチャートには、bMaster = false のまま貼り付けます。これで5分足のチャートでラインを引いたり、動かすと、それが1時間足のチャートに反映されます。

00-Scr-ObjectCopier.mq4では、ラインの同期が1方向(上の例では、5分足のチャートに引いたラインが1時間足に反映されるだけ)ですが、これを擬似的に双方向にしたものが、 00-Scr-ObjectCopier_Duo.mq4 です。
Duo では、sMasterPrefix とsSlavePrefix を相互に設定する ( 5分足では、sMasterPrefix=A,sSlavePrefix=B と設定し、1時間足では、sMasterPrefix=B,sSlavePrefix=A と設定する ) と、5分足で引いたラインは1時間足にも表示され、1時間足で引いたラインは5分足に現れます。


Duo では、ラインを引いた側のチャートでしかラインを修正できないので、微妙に不便なのですが、相互に傾きを見ながら調整したい時には役に立つ...のかもしれません。


上記2種のスクリプトは常駐型で、片方のチャートでラインを引いたり傾きを変えると、直ちにもう一方のチャートに反映されます。そこまでのリアルタイム性は不要な人には、単純にチャート間でコピーペーストする要領で使える 00-Scr-ObjectCopier_COPY4/PASTE4.mq4 があります。
これの使い方は簡単で、コピーしたい時に COPY4 を実行し、ペーストしたいチャートに PASTE4 を実行するだけです。


私自身は、COPY/PASTE形式が使いやすいと思っていますが、使い方は人それぞれなので、いろいろ試してみてください。

(ちなみに、COPY/PASTEだけは、OBJ_FIBOCHANNEL,OBJ_FIBOFAN,OBJ_CHANNEL もサポートしています。)