TickResponseRatio(ティック応答率)について

既にご存知とは思いますが、MetaTrader4におけるVolume は、サーバ側でのティックの更新回数です。
理想的には、サーバ側でティックが更新されるたびに、EAが応答処理できれば良いのですが、ネットワーク上の遅延や、MT4運用パソコンの処理負荷等が原因で、全ての更新に対して処理できる訳ではありません。*1

MT4を愛用している身としては、当然、どのくらいの応答率で処理できているのか気になる訳ですが…世の中には実際に測定したことのある人がいらっしゃいました。
http://fxtradefunction.blog87.fc2.com/blog-entry-286.html

volumeはEA内でtick更新をカウントしたものと比較すると10%ほど多い。
MT4内部で相殺か何かやっている分もvolumeではカウントされているのかも。
ビデオに撮ってまで検証したけど1tickで2-3のvolume値がカウントされることがある。

10%ということは応答率にして約90%..。これは比較的良好な環境のような気がします。
複数のチャートに重めのインジケータを載せているとすぐに70〜80%にさがるのではと思います。
まぁ、スキャル系のEAを使うのでなければ、少々低くても問題は無いでしょうけどね..。




もし、ご自身の環境で、TickResponseRatio(ティック応答率)を測定したかったら以下のインジケータを使ってみてください。
http://u3.getuploader.com/mt/download/78/TickResponseRatio.mq4
チャートにドロップして、しばらく待つと下記のような表示がでます。
TRR=86.67 がティック応答率です。括弧内は、1305秒間に286回応答したことを示します。

初期設定では、1時間足のVolumeに対して測定します。1時間毎にリセットされて測定しなおされるのは短いと思われる人は、
extern int BasePeriod = PERIOD_H1;PERIOD_H4PERIOD_D1に修正してください。


過去の測定結果から、インジケータとEAのどちらで測定してもほぼ同じになるのですが、どうしてもEAとして測定したい人は、
#property indicator_chart_window の一行を削除してください。

*1:ロシアの公式フォーラムで、MetaQuotes社の人が、同時に複数のティックを受取った場合は、最新のティックに対してのみ処理を行う。とコメントされていました。この仕様はMT5でも変わらないそうです。