相場で生き残る為に…。

先週の荒れ相場で、メラメラっと勝ちまくった人もいれば、口座を安楽死させた人もいたり、とあるEAでは設定の違い?で明暗が分かれたりといろいろあったようです。ネット界隈で、その様子を見ていると、フェレンギ人に伝わる格言

金儲けの秘訣 第156条 「どんなに最悪の場合でも、誰か一人は儲かっている。」

を思い出しました。


やはり、FXは投機色が強いので、誰かが勝てば、誰かが負けるという宿命から逃れられません。(直接的には、トレーダーが勝てば、そのトレードの受け手であるブローカーや銀行が負けるわけですしね。)
相場の参加者全員が、何らかのリスクを背負って、リターンを求める世界で生き残るには、どんなリスクを負うべき?なのかが重要だと思っています。端的に言えば、「適切なリスクを取った者だけが生き残る」のです。


以前紹介した「ほくほくFX」は、例えば"ドル円なら75円を下回ることは無いだろう" のような最低価格を決めてポジション取りしてゆくのですから、"75円を下回ったら負け" というリスクを負っています。
ガマウシさんの「FXで絶対に勝てるかもしれない方法」では、価格変動リスクをゼロにする代わりに、業者間のスワップ変動リスクを負っていると考えることもできます。(ついでに、業者破綻リスクも増える..かな?^^;)
10年間無敗のナンピンEAに賭ける行為は、"10年間無敗という記録の持つリスク" を負っていると思ったらよいです。




これらの投資手法を私が試さないのは、リスクの実体がよく分からないからです。^^;
ドル円が75円を下回る確率は…低いと思いますが、そこに明快な根拠があるわけでもなく、統計的に正しい数値が求まるとも思えません。
業者間のスワップ変動リスクは、各国の金利も予測できない上に、業者の舌先三寸で決まりそうなスワップ金額の差なんて、いつどうなるか分からないのです。(それ以前に、資金効率が悪いというリスクが大きいかもですが..
10年間無敗のリスクは、11年目に破産するほど大負けするのか、100年間無敗が続くのかが全く分かりません。100年分調べたら、案外5年に一度は破産していて、最初の10年だけたまたま運が良かった..なんてことも考えられますよね。



「実体の分かるリスクなんてあるわけないでしょっ!」と考えるのも正しいですが、10勝1敗程度の勝敗パターンを何度も繰り返すシステムトレードなら、負けるリスクの頻度は、10年間無敗のシステムトレードより直感的に理解しやすいですよね。
実際は、チャート上の値動きに対して、負けるべきときに適切に負けてるのを見ると、安心なんですよ。^^;;



人間生きている限り、いつ死ぬか分からないというリスクを負っている以上、相場でどんなリスクを負うかは個人の自由だと信じていますが、どんなリスクを負っているのかはよく考えた方がよいかもしれません..。