MT4にGrowlで、MSNメッセンジャー風のアラートを付ける。

MetaTrader4で自作EAや自作indicatorからのAlert()は、複数業者で複数通貨ペアを取引し始めると、どこか不便に感じてしまいます。


(1)バックグラウンドで動いているMT4のAlertが最前面に来ない。
(2)アラート画面が邪魔で一旦閉じると、再度開く方法が無い。
(3)どの業者のアラート画面なのか分かり難い。
(4)重要なアラートとそうでないアラートが混ざる。
(5)些細なアラートでもOKボタンを押さないと閉じない。


等でしょうか…。それぞれの不具合に個別に対応することは可能なのですが、どれも一長一短で、いろいろ考えた結果、MSNメッセンジャー風のポップアップアラートが好ましいのではとの結論に至りました。
・アラートは常に最前面に出てくる。
・些細なアラートは、数秒後に自動消滅
・重要なアラートは、付箋のようにデスクトップに残り個別に閉じることが出来る。
・アイコン付であれば業者の区別もしやすい。
・個別のインジケータのアラート設定を変えることなく表示の一括ON/OFFが出来る。
・(他のPCやiPhone,Twitterにアラートを伝送できる。)


というのが私の理想です。…で、それを実現できるのがGrowl for Windowsというソフトになります。
以下の画面は、実際にMetaTrader4からGrowl経由で右下にアラートを出してみたものです。

Growl for Windows導入方法

  1. http://www.growlforwindows.com/gfw/ から最新のGrowl をダウンロードします。
  2. インストール完了後、デスクトップ上のアイコンからGrowl を起動します。Growl is Running と表示されるように出来ればOKです。
  3. http://www.growlforwindows.com/gfw/displays.aspx からダイアログのスキンをダウンロードします。CompactDarkとTranslucent Darkがお勧めです。(デフォルトのスキンは正しく表示できません..)
  4. Translucent Darkは、C:\Program Files\Growl for Windows\Displays 以下にTranslucentDarkフォルダをそのままコピーすることでインストールできます。
  5. MT4_Growl_Kit.zipをダウンロードします。C:\MT4 フォルダにMT4Popup.exeを置いて、MT4Popup.exeをダブルクリックしてGrowlからアラートが出たら、導入は成功です。

MT4のEAやインジケータからの呼出し方法

  1. MT4_Growl_Kit.zipのCallGrowl.mq4をexperts\scripts に置いてください。
  2. MT4のTool->OptionのExpertAdvisorsタブからAllow DLL importsにチェックを入れます。
  3. ShellExecuteでMT4Popup.exeを呼び出すので、CallGrowl.mq4内のAppPath を正しく設定します。
  4. CallGrowlを実行し、アラートが表示されるか確認します。
  5. アイコンが表示されない場合、その業者のterminal.icoは使えないので、IconPathに他の画像のパスやURLを指定します。
  6. ブローカー名が適切に表示できない場合は、Brokerの値を適宜変更します。
  7. CallGrowl.mq4を参考に他のEAやインジケータのAlert()部分を改造してください。

接続切断イベントへの対応方法

  1. MTのMT4_Connect.vbsとMT4_Disconnect.vbsをsoundsフォルダにコピーします。
  2. 二つの.vbsファイルをテキストエディタで開きます。
  3. AppPath,Broker,IconPath を適切に設定しなおします。
  4. MT4のTool->Optionの音声設定タブから、Connect,Diconnectイベントにそれぞれの.vbsを選びます。(具体的には、フォルダ名の欄からChoose Other...を選び、ファイルの種類を*.wavから*.vbsに変更して選択します。)

Growlのアラートをカスタマイズする

  1. タスクトレイから、Growlの設定ウィンドウを開きます。
  2. Applicationsアイコンの中から、Application Name(=ブローカー名)と、Nortification Type(=Alert Type)を選び、DUration(=表示時間)、Sticky(=付箋モード)、Sound 等を設定します。
  3. これ以上の使い方は...試行錯誤してみてください。><

ほとんど自分専用ツールになっていて、詳細な説明は省略していますので、不明点があればコメントにて質問頂ければと思います。