組み表示を上書きしないようにする。

MetaTrader4 の定型チャート(Template)機能は、1つのチャートに対する設定を記憶、適用することができ、チャートの組表示機能は、現在表示している複数のチャートを1つのセットとして保存、再現することができます。
定型チャートは、一度保存したら、意図的に上書き保存をしない限り内容が失われることは無いのですが、組表示では微妙に異なっています。以下の手順を試すと分かりますが、ユーザの操作によって常に上書きされています。


(1) 3枚チャートを表示する。
(2) チャートの組表示で「sample1」名前をつけて保存する。
(3) 3枚のチャートのうちの1枚を閉じる。
(4) 組表示を他のものに切替える。
(5) 組表示を「sample1」に戻す。


この時、「sample1」には何枚のチャートが含まれているかというと…
実は2枚に減ってしまっています。これはこれで仮想デスクトップのようで便利に感じる人がいらっしゃるかも知れませんが、、複数の組表示に切替えた後に、再び「sample1」を選んだら、3枚のチャートに戻って欲しい時もあります。


多通貨ペアのチャートを組表示として保存したのに、うっかり何枚かインジケータの構成を変えてしまうと...元に戻せない><..と困るのを防止するには、MT4 が勝手に組表示を上書きしないようにすればOKです。
以下はそのやり方です。



組表示は、MT4のインストール先の Profiles フォルダ内に 個別のフォルダとして存在しています。
その中から、プロテクトしたいフォルダ「sample1」を選んで、右クリックしプロパティを開きます。


プロパティのセキュリティ タブで、User の書き込み権限を拒否 にチェックをいれます。

設定はこれだけでOKですが、この設定をすると「sample1」の組表示を選んだ状態では新規にチャートを開けなくなります。
なので、「sample1」を選んだ直後に、別の名前で組み表示を保存するのが便利です。
(実質的には、sample1 フォルダを別のフォルダにコピーして使うイメージになります。)




WindowsXP Professional を使っていて、フォルダのプロパティにセキュリティタブが見つからず、下記のようになっていた場合は、


エクスプローラの ツール(T) メニューから、フォルダオプション を選び、
簡易ファイルの共有を使用する(推奨) のチェックを外してください。


WindowsXP Home の場合は、プロパティからは設定できず、コマンドラインから calcs を使えばよいらしいですが、
素直にフォルダをコピーしてバックアップしておく方が簡単かもしれません。