FXは3年で9割の人が退場します。・・・か?

とあるブログの「個人投資家の90%は負けていると言われるが」の記事では、危機感をあおるための宣伝文句では?と書かれ、また、別のブログでは、「☆゚・*:.。. 退場率のお話し 1 」で、外務員から聞いた話が紹介されています。Google で検索してみても、ほとんどが伝聞のカタチでしか見つからないので、少し別の視点で推測してみたいと思います。




下図は、某FX業者の決算関係の書類から抜粋したものです。

この業者では、1月に8万口座あったのが12月には12万口座に増えています。ところが、預かり証拠金は250億円前後で推移しています。


…ということは、1年で4万人がFX に新規参入したが、同時に4万人が退場に追い込まれたので証拠金が増えなかった..と考えるのが妥当だと思いませんか?
ここがMT4業者なら、自動売買の為に口座分割してるから証拠金が増えないのでは?と考えることもできますが、この業者には自動売買はありません。
もちろん、口座だけ開いてお金入れてない人がいるのでは?とか、証拠金を引き上げる人がいたのでは?とか例外的な行動をした人は居るかもしれませんが、4万人規模で起こるのは考えにくいと思います。



実際にこの数字から年間の退場率を計算すると…

退場率 =退場人数/参加者数 = (123278-84100)/84100*100 = 46%

俗に1年で半数が退場すると言われる数値に近い値になります。
年間退場率が 46% とすると、3年間で生存できる割合は、

(1-0.46)*(1-0.46)*(1-0.46)*100 = 16%

となり、3年で9割退場という言葉が当たらずとも遠からずのように思えてきます。



成長期にあるFX業者では、口座純増数に比例して証拠金が増えるので単純計算はできないのと、歴史ある業者では、既に休眠口座が大量にあったり、制度変更で証拠金額が突然変化しているので、手ごろなデータはなかなか見つからないのですが、こういう見方も出来るのでは・・・と参考までに。