MarketExecution(カウントダウン)とInstantExecution(成行き注文)

ぼなんささんの「FXIMはメジャーペアでもダメ」という記事を読みました。Ask値と15pipsも乖離しているとのことですが、MT4の仕組みから考えると、残念ながらクレームはつけられません。なぜなら、注文種別が MarketExecution となっているからです..。
(もちろん、乖離が150pipsもあったら、それは別問題だと思いますが...


MT4ではブローカーによってMarketExecution(カウントダウン)とInstantExecution(成行き注文)のどちらかを採用しています。それは注文ダイアログを見ると分かります。

↑MarketExecutionの英語UI
↓MarketExecutionの日本語UI


↑InstantExecutionの英語UI
↓InstantExecutionの日本語UI

InstantExecutionのブローカーor銘柄 では、約定価格は画面に表示された価格でなくてはならないと思いますが、MarketExecutionでは、市場の成行きに任せた価格で約定されるので、提示されたAsk/Bid はただの参考価格でしかありません。株式相場の成行注文と同じようなものです。
だから、FXIMから「取引は最良の値で実行されておりました」と言われれば、それまでなのです...^^;
(MT4の日本語訳がややこしい..MarketExecutionを成行注文と訳せば良かったのに..



ところで、冷静に考えてみると、MarketExecutionでは約定価格はブローカー側で決められるのであるから...スプレッド固定を謳う意味がまるで無いような気がします..。客寄せのためだけに、MT4での表示上のスプレッドを3固定にされている可能性もありえます。
結局、MarketExecution は顧客とブローカーとの信頼関係があって初めて成り立つ仕組みなので、怪しい業者とは手を切ったほうが良いでしょう..。




追記)EAから見た MarketExecution の特徴は過去記事に書いたのでこちらも参考にどうぞ。。