複数の MT4 で、experts フォルダを共有する。

私はFX情報商材を買わなくなって久しいので、まともな商材検証サイトについての心当たりはほとんど無いのですが、唯一、お勧めできるとしたら、109LOW さんのFX投資手法研究所です。
(ところで、、109LOWさんのプロフィール詳細は、いつになったら出来るのだろう…笑


どうしようもないインチキ商材も、よく考えられた商材も、巧妙に作り込まれた販売サイトを見ただけでは区別が付きませんから、検証サイトやブログでのレビュー、感想を参考にするのは賢明な選択です。しかし………、ひたすら他力本願で、ある商材がダメだったら、次の商材へと渡り歩くのは、むなしい結末を迎えるだけなので、避けた方がよいと思います。


むしろ、いつかは自分が商材を作って売ってやる!ぐらいの意気込みでいろんな商材を参考にしつつ、マーケットを研究した方が、きっと実を結びます。
...何というか、商材を買う側の立場でしか考えることが出来ない間は、商材の誇大広告に踊らされ続けて、「買いたい」という欲望を抑えきれないのです。それが、一旦、商材を作る側の視点で見ることができるようになると、本当に「買いたい」商材はずっと少なくなる気がします。実際に商材を売るかどうかはさておいて、自分が商材を作るならどんなカタチになるだろう?と想像し続けるのがコツです。


ちなみに、私が初めて買った商材は、ろくにレビューを調べなかったせいもあってか、ただのVTのインストール解説と、CCIのパラメータを触っただけの売買手法でした。当時、まだWebでの売買しか知らなかった私には、VT を海外の謎めいたサイトからダウンロードして起動するだけでもワクワクしましたし、シグナルが発生するとアラームが鳴るなんてすごい!!..と感動したのを覚えていますので、商材ビジネス全てに否定的という訳ではないです。
さすがに、CCIのパラメータを変えただけの戦略では、確かに直近では機能していたものの、しばらくすると相場に合わなくなってきて、それと前後する時期に、販売サイトもひっそりと消えてゆきました。
(今の私なら、到底他人に勧められる商材ではないですが、その商材は、文章だけはカッコ良かったので許す!笑






さて、今日のお題は『複数の MT4 で、experts フォルダを共有する。』です。


MetaTrader を複数個インストールして使い出すと、面倒になってくるのが experts フォルダの同期です。
意識して管理していないと、あっちのフォルダには最新のインジケータを入れたのに、こっちのフォルダには入れてなかった..みたいな事故がおこります。解決策の1つは、同期ソフトを導入することなのですが、無駄に同じファイルが何箇所にもあるのは嫌だ…という人には、Windowsのジャンクションという機能を使うことができます。


ジャンクションが何なのか?をPC初心者に説明するのは難しいのですけど...
今、C:\MT4\A というフォルダだけがあって、これに対して C:\MT4\B というジャンクションを作ったとします。


すると、エクスプローラ上では別のフォルダに見えますが、C:\MT4\B にアクセスすると、実は C:\MT4\A にアクセスしていることになる..のです。

当然、B フォルダ内でファイル削除すれば、A フォルダからも消えます。
これをMetaTrader の共有可能なフォルダに適用すれば、ファイル管理が楽になるというわけです。






ジャンクションの作り方は、『ジャンクション機能を使ってフォルダをマウントする 』や、『リンク/ジャンクション作成ツール』に解説されています。




簡単に説明すると…
(1) こちらから、symlink-1.05-x86.cab をダウンロードして解凍後、ln.exe を C:\Windows フォルダにコピーします。


(2) ジャンクションを作る前に、ジャンクションとしたいフォルダ( expertsフォルダ) を削除しておきます。
C:\MT4\A と C:\MT4\B なら、 B フォルダを削除しておきます。


(3) コマンドラインから ln -j "既存フォルダのパス" "ジャンクションのパス" と打ちます。
ln の後ろに -j (ハイフン・ジェイ) を付けるとジャンクションが出来ます。

上図では、相対パスで打っていますが、

ln -j C:\MT4\A C:\MT4\B

のように絶対パスで入力してもOKです。
バッチファイルで作るなら絶対パスで書くのがわかり易いでしょう。


(4) ジャンクションが出来たかどうかは、dir コマンドで調べることができます。

(5) ジャンクションを削除したいときは、エクスプローラ上でジャンクション( ln で作成した expertsフォルダや B フォルダ) を選んで削除できます。普通にフォルダを削除するのと同じです。
ジャンクションを削除しても、本体となっているフォルダは削除されませんので安心してください。
(...うっかり誤って 本体側のフォルダを削除してしまうと、悲惨なので注意してください。^^;
本体の無くなったジャンクションは開くことが出来ません。




コマンドラインで作るのが面倒な人には、リンク作成シェル拡張for Windows 2000/XPがあります。フォルダを右ドラッグして、コンテクストメニューから リンクを作る を選ぶだけなので簡単です。Vista でも動くと思いますが、Win7 はダメのようです。

シェル拡張を入れた場合は、フォルダのプロパティでジャンクションの本体を知ることが出来ます。


注意事項


ジャンクションで experts を共有した場合、同一業者の MT4 で共有するのは問題無いのですが、異なる業者で共有する場合は、 MT4 のバージョンに注意する必要があります。
ex4 ファイルは、MT4 のバージョンと同一である必要がある為、ODL が Build 226 で、 FXDD が Build 225 のようになってしまった場合は、ODLのterminal.exe を FXDD にコピーする等して Build を統一すれば良いかもしれません..。最近は Build 225 で安定しているので気にしなくて済んでいますが、いざという時のために覚えておいてください。