迷い毎々

今日はどうでもいい話..。


私はFXを始めた頃に出会ったのが、「サイバーダインFX」(仮名)なる裁量の情報商材です。これにはVT/CTのダウンロード方法から設定手順までが解説されていて、生まれて初めて使う海外製のチャートソフトに感激しました。だって、チャート上にシグナルが表示されて、アラート音まで鳴るんですよ。笑。
まだ、システムトレードも自動売買もMT4も知らない頃です。(この話は以前にも書きました..


その商材は、値動きに先行して反応するタイプのテクニカル指標に、著者の見つけた魔法の数値を指定すると勝てるというものでした。今考えると、子供だましというか、、ただのカーブフィッティング商材だったと思うのですが、説明書の文章があまりに格好良かったので、著者を責めるつもりはありません。その著者からは、ずっと音信不通のまま、去年の年末に「新商材ができたので買いませんか?」と突然メールが届きました。しかし、その文章は、いかにもお金に困っているようで..年を越す金もないような切迫感が哀愁を漂わせていたのにはがっかりしてます。



それはさておき、値動きに先行して反応するタイプのテクニカル指標には、CCIやモメンタム、PolyFitVelocity 等いくつか知られています。これらの指標に特別な予測能力があるから先行して動くのだと考えるのは早計で、単に値動きの速さ(速度)や、加速度に類似した成分を含めてグラフ化されているだけだったりします。
これらは、価格が急上昇して、上昇が徐々に止まり、やがて下落が始まる..という、典型的な値動きでは綺麗に当てはまるように見えます。

↑黄色の手の部分で、モメンタムが反転した時点で売り出せば、その後の下落を確実に捕らえられます。

↑値動きが速い時は、価格とほぼ同時に反転しますが、それでも上昇に乗ることができます。


↑こういうチャートばかりが商材で解説されていると、これこそ探し求めていた聖杯だ!なんて思っちゃったりしたのですが、現実はそうでもなく…

↑モメンタムは速度的な指標なので、上昇した価格がそこで停滞しても、すぐに低下してしまいます。


↑場合によっては、モメンタムが反転して上昇を開始しても、価格の下落がゆっくり続く場合もあります。
この辺りが、速度系指標を先行指標と勘違いすることで嵌まる罠だと思います。
結局、その商材の指示通りに売買しても勝ったり負けたりして、やがて相場にタイミングが合わなくなった為に、トータルでは負けました。


本来、モメンタムは100のラインを超えたときにエントリーするとか、モメンタムの変化を利食いのタイミングに使うのが正しいそうですが、それでも特定のパラメータ値に特別な予測能力があるわけもなく、魔法の数値は見つけられませんでした...。(続く


補足)
一般にモーメンタムは、

モメンタム=当日の価格-X日前の価格 Xは期間

という引き算らしいですが、MT4のMomentumは、

MOMENTUM = 当日の価格/X日前の価格*100

割り算となっています。なので、一般のモーメンタムのゼロのラインがMT4のMomentumの100のラインに相当します。