ロシアから愛をこめて (ロシア語スクリプトを翻訳する際のTips)

MetaTraderと深く付き合うようになると...避けて通れないのがロシア語です。

便利なインジケータをダウンロードしてみると、Alert やコメントがロシア語で書かれていることがよくあります。翻訳サイトで英語に訳そうと、単語をコピペすると文字化けしてしまう....そんな人にお勧めのレシピを紹介します。



(1)ロシア語を含むインジケータファイル(サンプル)を
http://codebase.mql4.com/5144 からダウンロードします。


(2)MetaEditor で、"ミ。ミソムミオミエ_ミ。ムひセミソミサミオミイミオミサ.mq4" を開きます。
# ファイル名の文字化けはどうしようもないので、適当にリネームした方が良いです。


(3)MetaEditor のフォントを日本語にしている人はロシア語が文字化けしていると思うので、
Tools->Options->Font で、Courier New を選び、Script:をキリル言語に変更します。

MS ゴシックのままキリル言語を選んではだめです。文字欠けが起きます。

ネイティブなロシア語が分かる人は、この状態で英語に打ち直せばよいのですが、そうでない人は翻訳サイトを利用します。





(4)翻訳サイト http://translate.google.co.jp/translate_t?hl=ja# を開きます。
言語をロシア語⇒英語 とします。ロシア語⇒日本語はいまいち意味不明な訳になることが多いので使いません。


(5)MetaEditor の画面からロシア語部分を翻訳サイトにコピペすると....文字化けして、英訳できません。.....^^;

# これは、文字コードWindows-1251で書かれたロシア語を無理やりShift_JISとみなされてペーストされるのが原因です。
# Windows-1251で書かれたロシア語をShift_JISで書かれたロシア語へと文字コード変換する必要があります
# 文字コード変換は、専用ソフトを使っても可能ですが、InternetExplorer等のブラウザでも代用可能ですので、今回は IE を使って文字コード変換します。


(6)"ミ。ミソムミオミエ_ミ。ムひセミソミサミオミイミオミサ.mq4" の拡張子を .txt に変更します。
(7)"ミ。ミソムミオミエ_ミ。ムひセミソミサミオミイミオミサ.txt" をInternetExplorerの画面にドロップします。
(8)右クリック->エンコード->その他 で、キリル言語(Windows)を選びます。




(9) IEの画面上で正しく表示されたロシア語部分を翻訳サイトにコピペすると..文字化けしません。
あとは、翻訳ボタンを押して、得られた英語文を MetaEditor にコピペすればOKです。



補足) ロシア語で書かれたインジケータをダウンロードしてしまった場合は、上記手順を踏むことになりますが、
Web上でソースが見られる場合は、作業を簡略化できます。
例えば、 http://codebase.mql4.com/source/14362 のようにソースコードが直接見られる場合は、翻訳サイトに URLを入力して翻訳させることが可能です。
但し、google の場合、翻訳後のソースコードは" { } "が" ( ) "に置換されていたりするので、翻訳後のコードをそのまま利用できません。


頻繁にロシア語のページを見る人は、Googleツールバーを導入して翻訳ボタンを使うか、

http://translate.google.co.jp/translate_tools?hl=ja&sl=ru&tl=en
の "ブラウザのツールバーからワンクリックで翻訳" をIEのリンクボタンに追加しておくと便利です。



注)本記事は、某SNS内にて過去に公開した内容を加筆修正したものです。