BISで知る通貨別取引割合

通貨毎の取引量の割合の統計データは、いろんな本やサイトで見かけますが、その引用元になっているのは、以前に紹介した BIS(国際決済銀行) の3年毎の調査レポートです。この調査には、もちろん、日本も日銀が主体となって複数の業者が参加していて、こちらに日本での調査の概要が書かれています。

↑BISのサイトのこの辺りからアクセスするとたどり着けて、

↑PDFの表から、2010年4月時の割合がこんな風に分かります。(ちなみに、この表は足し合わせると200%になるので注意。)




…で、前回の話に近いところに戻って、取引割合が 1% に満たない南アフリカランド ( ZAR ) を無理やり Ku-Chart に組みいれると…
(実際は、 CAD を ZAR に変更しただけ..。

↑こんな風になります。ランド(ZAR)は極端な例ですが、これでコメントにあった「Ku-Powerが資金の移動量と密接な関わりがありますが、「=」ではない」ことが有り得るのだと感覚的に理解できるのではと思います。
(リーマンショック時にランドからも資金移動が起きたのは間違いないでしょうけど、規模的に他の通貨と同列に語ってよいのか?ということ。


これを見てしまうと、やはり流通量の大きな主要4通貨に絞って計算したほうが市場での通貨の強弱を忠実に表せるのかな〜とか、、逆に、メジャー6通貨+マイナー通貨1の組合せでマイナー通貨のトレードに活かせないか?とか、ランドと AUD の関係から ひみつの売買戦略を立てようかなどと、、新たな妄想が始まるわけですが、その続きの研Qは皆様にお任せします..。