中伝・押し目買いの術


久兵衛さんのSNSにいらっしゃる方のブログを読んでいたら、↓懐かしい図を見かけました。



ブログで紹介されていたのは裁量手法ですが、シストレでも何トレでも、投機が主体の市場ではこれが一番基本の型だと考えています。逆に、皆がこれを狙うので複雑な値動きとなってしまい、難易度が上がっているでしょう...。(ウソです。でも実際、綺麗な直線に乗るパターンは少なくて、複雑で非線形な曲線を描く方が多いでしょう?


上の図を仮に押し目買いの初伝とすると、中伝その1は上図を回転させた下図になるのかなと思ってます。


↑順張りの押し目買い において、トレンドの方向を限りなく水平に傾けると、それはレンジ相場の逆張りに近づきます。
…という事は、押し目買い戦略では、トレンド相場とレンジ相場を区別する必要性は無いと考えることもできます。
もちろん、トレンド相場での押し目の戻り幅と、レンジ相場でのそれの大きさに違いがあることを根拠に、トレンド相場とレンジ相場を敢えて区別して戦略を立てるのも有りです。
(考え方として、トレンドでもレンジでもやることを同じにしてしまえば、いろいろと処理が楽だと言いたいのです..


中伝その2は下図です。


↑初伝の図に負けトレードとなる緑のエントリーを加えただけです。
この図を見て分かるように、押し目買い戦略では、トレンド転換時のエントリーは必ず負けます。絶対に負けます。そして、青と緑の時点でエントリーを区別することはできません。それゆえに、1回のトレンドでの勝率は、青丸の回数に依存します。
青丸の押し目が何回発生するのか?は、トレーダーのスキルや、システムのパラメータでコントロールできない点に留意してください。


このような考え方をすると、例えば、先週と今週で明らかに勝率が落ちていたとしても、戦略を変更したり、パラメータを再最適化する必要が無い場合もある..ことがわかります。(厳密には、トレンド転換後の1度目の押し目だけを取るような戦略に変更することは有り得ます..。
また、必ず負けが発生するので、その負けを大きくしてはいけないし、その負けを打ち消す程度の利益を常に取らないとトータルで損をする事も分かると思います。


これ以上書くと、朝倉さんに怒られるのでやめておきます..。